かわの小児科

ワクチンのおはなし


子宮頸がん予防ワクチン
このワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(以後HPV)16型とHPV18型の感染を防ぐワクチンです。
平成23年9月15日より、サーバリックス(2価ワクチン)に加えて、ガーダシル(4価ワクチン)も使用できるようになりました。サーバリックとガーダシルの混合はできませんので、同じワクチンを3回接種することになります。
サーバリックスとガーダシルの違い
商品名
サーバリックス(2価ワクチン)
ガーダシル(4価ワクチン)
接種回数
3回(初回接種、1ヵ月後、6ヵ月後)
初回接種、2ヵ月後、6ヵ月後
対応ウイルス
HPV16、18型
HPV6、11、16、18型
目的 子宮頸がん予防 子宮頸がんの他、尖形コンジローマ、外陰上皮内腫瘍、膣上皮内腫瘍も予防
実施状況
実施中
平成23年9月15日より

こどもの肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ってなに?
肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいる、身近な菌です。普段はおとなしくしていますが、こどもの抵抗力が落ちたときなどに、いろいろな病気をひきおこします。
肺炎球菌が起こす病気
@細菌性髄膜炎

脳や脊髄をおおっている髄膜に菌が進入して炎症を起こします。日本では、毎年約200人の子どもが肺炎球菌  による髄膜炎にかかり、3分の1くらいの人が、なくなられたり重い後遺症を残します。
A菌血症
血液の中に菌が入り込みます。血液中の菌がいろいろな臓器にうつり、髄膜炎などの重い病気を引き起こすこと  があります。
B肺炎
肺炎の原因になります。症状が重く、入院が必要になることがあります。
C中耳炎
かぜなどから耳の奥に感染を起こします。何度も繰り返し、治りにくいことがあります。
その他、副鼻腔炎骨髄炎関節炎など引き起こすことがあります。
小児用肺炎球菌ワクチンてどんなもの?
細菌性髄膜炎や菌血症、肺炎など、肺炎球菌による重い感染症を予防する子供用にワクチンです。
現在、世界の約100カ国で接種されています。2000年から定期接種しているアメリカでは、肺炎球菌による重い感染症が98%減少しました。
接種する時期
生後2ヶ月以上から9歳まで接種できます。肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5歳くらいまでは危険年齢です。(5歳を過ぎての発症もあります。)
2ヶ月になったらなるべく早く接種しましょう。接種回数は、肺炎球菌ワクチンを始めて接種する時期によって異なりますので、ご相談下さい。
副作用と安全性
ワクチンを接種したあとに、発熱や接種部分のはれなどの副作用の起こる頻度は、ほかのワクチンと同じ程度です。

ヒブ(Hib)ワクチン
ヒブ(Hib)はどんな菌
ヒブはヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌のことです。冬にはやるインフルエンザウイルスとはまったく違います。
このヒブという細菌は、人から人へ感染し、肺炎や喉頭蓋炎、敗血症、髄膜炎を引き起こします。日本では毎年600人の子どもたちがヒブによる重症感染症にかかり、年間20〜30人が死亡、100人が後遺症を残しています。
多くの場合は生後3ヶ月から5歳になるまでの子どもたちがかかります。特に2歳未満のお子さんが最も多いので要注意です。
ヒブ感染症はワクチンで防げます
1990年代より、欧米でヒブワクチンが導入され、2008年には、アジア、アフリカを含む110カ国以上で使用されています。効果は劇的で、いまやほとんどの先進国ではヒブによる重症感染症はなく、ヒブ髄膜炎はすでに過去の病気となっています。
ヒブワクチンの接種はどうすればいいの
当院で受けることができます。現在、生産量が少なく、申し込まれてから3〜6ヶ月かかります。
望ましい接種スケジュールは、生後2〜7ヶ月で開始し、4〜8週間空けて3回、その1年後に追加接種1回の計4回です。この時期は3種混合の接種時期でもありますが、同時に受けることができます。すでに望ましい年齢が過ぎていても、5歳までは接種することができます。接種の開始時期の年齢によって回数が異なります。詳しいスケジュールはご相談下さい。
これまで海外で十数年使われてきましたが、重い副反応は起きていません。